女医を怒らせた話。

From:寺本隆裕

そんなに怒られるとは…。

詳しいシステムはよくわかりません。
でも僕はそんなに間違ったことをしていないと思うんですが、、、

珍しい患者だったので、
面倒臭かったのかもしれません。。

先日、久しぶりに内科に行きました。

体調が悪かったわけではないのですが、
ウチの息子(りゅうせい・長男5歳)が
インフルエンザにかかってしまったため、
うつっては困ると思い、何か対策がないか相談しに言ったのです。

セミナーの前だったし、
そもそも、体調を崩してしまっては、
生産性が下がってしまいます。

よく、連日夜中までコピーを書いている人がいますが、
あーいったのはあまり効率がよくありません。

コピーを書くときのエネルギーは、
どうしてもコピーの中に反映されてしまい、
かつそれが結果的にお客さんにも伝わってしまうもの。

そもそも、スッキリしない頭では、
本来なら湧いてくるアイディアも、わかないでしょう。
ポカミスをしてしまう危険も高まります。

つまり結局、イマイチなコピーが出来てしまいやり直しが発生するので、
エネルギーの低い状態で書いたとしてもあまり意味がないのです。

(僕は数年前、インフルエンザで高熱の中、
締め切りに追われてコピーを書きましたが、結果は散々でした…)

それなら、スパっと仕事を早めに切り上げて、
あとは体を動かしたり勉強したり、

自分の好きなことやをやって、
仕事に使うエネルギーを補給したほうがイイのです。

話を戻すと、、、

そのクリニックには、
受付の事務員のような人が3名ほどいました。

平日の昼間のためか、患者は誰もいません。

そして、

「体温」の欄には、
渡された体温計で計った体温36.5℃と。

「症状」の欄には、

子供がインフルエンザにかかりました。
もし何か、予防ができればと思い、相談に来ました。と記入。

受付に提出し、誰もいない待合で2分ほど待っていると、
白衣を着た女医さんが、早足で僕の方に歩いて来ました。

そして、

女医「寺本さん!今、症状出てないんですよね!?」

寺本「あ、はい。出てないです。」

女医はどうやら少しイライラしているようで、
口調は強く、怒った感じです。

女医「そんなんで来られても、薬は保険きかないんで処方できないですよ!」

寺本「そうなんですね。
でも、自費でも構わないので、何とかなる方法はありませんか?」

女医「ウチは自費でも出しませんよ!
そもそもそんなことしてたら、
本当に必要な人に出す薬がなくなるかもしれないじゃないですか!」

寺本「本当に必要な人?」

女医「インフルエンザの症状が出てる人のことですよ!」

寺本「あー。そうですね。。。」

女医「なのでとにかく、症状が出るまでは何もできません!
インフルエンザの検査しても反応が出ないと思うんで意味がないと思います。

これ、診察室に入って検査とかしたらお金かかるんで、
このまま帰ってもらえばお金はいりませんが、どうしますか?」

寺本「そうですか。
・・・なんか、スミマセンでした。帰ります。」

女医「いえ、また症状が出たら来てください。
そのときはお薬を処方しますので。お大事に。」

とまぁ、元気な奴が病院に来るな的な対応をされ、
追い出されてしまったわけです。

確かに僕の場合、
症状が出ているわけではなかったため、
病院にかかる「緊急度」は高くはなかったかもしれません。

それに、
この状態で何か予防などの事前対策ができるものなのかも、
よくわかりません。

ただ、「ほんとうに必要な人じゃない」、
という風に切られるのはどうなのか・・・?

それに(この女医がどう、ということではないのですが)、

例えば健康保険では、
予防や健康維持に関する活動には、保険がきかないですよね。

つまり、症状が出て「治療」する場合には国が補助をしてくれますが、
そうでなく、症状が出ないように「予防」する場合には、
(例えばインフルエンザの予防接種など)
勝手にテメーでやれ、というシステムになっています。

しかし、、、

緊急度は高くないかもしれませんが、

病気にならないようにする活動などの「予防」の活動というのは、
とても重要度の高い活動であるはずなんじゃないかと思うわけです。

インフルエンザの症状が出ている人の方を「優先」しなければいけない。
確かに、これはわかります。

が、
症状を出ないように予防したい!
という人のことを「ほんとうに必要な人でない」とみなして、
医者の範疇じゃないと追い出してしまう。
(病気になってから来てください!と・・・)

それってシステムの欠陥じゃないのかと思います。
まるで、後手後手の対処療法を促しているようです。

ビジネスに例えると、

「これで儲かります!」
「この新しい手法が今売れます!」
「今なら簡単に成果が出ます!」

というような「短期的な小遣い稼ぎ」の方法論を推奨しているようなもの。

確かにそのようなものの中には、
今月、成果の出るようなものもあるでしょう。

実際にそれでまとまったキャッシュが入ることもあるかもしれません。

しかし、それでは根本的な解決になるはずがありませんよね。

でも、僕たちコピーライターは、
そのような対処療法とは断固戦いましょう。

そもそも、
「コピーライティングを学ぶ」というような「緊急度の低い」活動は、

今やらなかったとしても、特にスグに何かが困るというわけではありませんし、
実際、今日やって今日収入が上がるようなものでもありません。

でも、、、
このような「緊急度は低いが重要な活動」を続けていけば、
そもそも「緊急度の高い問題」つまり、

「今月のキャッシュが必要だが、どうすればいいかわからないという状態」

が発生することが少なくなってくるわけです。

「予防」の活動。
即効性のない「スキルを磨く」活動。

こういった活動に、
時間とエネルギーをかけること。

長期的に成果を出し続けるためには、
こういうことこそ、大事になってくるはずです。

病気にならない身体を手に入れるためには、
緊急度が低く即効性のない、
「予防」「体づくり」を日々しなければいけないように、、、

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Facebookにコメント

  1. 女医さんの対応が正しいかどうかが、この記事の主旨ではなく

    寺本さんの医療に対する意見が正しいかどうかが、この記事の主旨ではなく

    「緊急度は低いが重要な活動」を続けることがこの記事の主旨でしょう。

    日常での出来事から、いかにしてビジネスマンとして学びを得ていくかが重要なのであって、いちいち日常で起こったことにツッコミ入れちゃうのはどうなのかな?

    それぞれ思うところはあるんだろうけどさ、人に向かって無知とか言っちゃうのはダメだよ。個人攻撃・悪質な中傷行為だからさ。小学生でもわかることだよね。かっこ悪いよ。

    人の気持ちを想像できなくて、どうしてお客さんの気持ちが分かるのかな?

    それでビジネスできるわけないよね。

  2. Daigo さん: 2013年03月23日 16:36

    「予防」の活動が組織などでなかなかされないのは、成果が形(数字)になりにくいところですかね。
    予防の成果をうまく表現して納得させられる方法も模索していきたいですね。

  3. 山科 智也 さん: 2013年03月23日 15:43

    ↓の人。
    平日の昼間で病院は暇だったんですってば。
    別に薬を出して、って言ったわけじゃないし。
    女医と同じで、きちんと寺本さんの意図を読み取ろうとしてない、感情的な反応ですよ。
    意図を読み取ろうとしてヒアリングすれば、
    例えば免疫力を上げるニンニク注射みたいなものとか、
    女医さんも提案できたはず。
    そして、このブログって商売人のためのものだと思いますよ。
    医療もサービス業だから商売です。
    (そうじゃないってんなら、必要経費だけとる医療機関てあるだろうか?僕のまわりでは聞いたことない)
    商売人の観点で話しましょうよ。

  4. muchakona さん: 2013年03月23日 00:04

    趣旨は良くわかりますし、予防が重要なのもわかりますが、事例が悪い様に思います。
    今、この瞬間に治療が必要な人を優先するのは当然ですし、健康相談なら他に行くべき所があるでしょう。
    医療と一般的な商売を同列に扱うことは無理があると思いますよ。

  5. 白井敬二 さん: 2013年03月22日 18:42

    まさに「無知」が為せる業ですね。純粋な意味でインフルエンザの「予防薬」など存在しないことはちょっと調べてみれば分かること。女医さんが怒るのも無理も無いことです。このような愚かなことは二度としないことです。迷惑ですから。ちなみに、「症状を軽快させる医療」が悪いなどとは夢夢思わない事です。ヒポクラティスの時代からそれが医療だった訳ですから。医療でたまたま病気が完治することがあるかも知れませんが、それは医療が「きっかけ」を作ったに過ぎません。結局は身体に備わる「治癒力」が基本です。

    • 白井敬二は二度とコメントするな さん: 2013年03月28日 14:28

      偉そうに咆えていらっしゃいますね。
      あなたの不見識なコメントの方が愚かで迷惑です。
      予防薬が存在しなくとも今出来得る限りの予防的対応をすべきでしょう。
      件の医師の程度が低いだけの話です。

      • 白井敬二 さん: 2015年08月13日 08:53

        自分の名前を名乗らずに、人の名前を使って批判する記事を書くなど、卑怯者のすることだ。批判するならフルネームでやれよ。

  6. ベンジャミン さん: 2013年03月22日 15:53

    「お得な投資」などの営業訪問を受けて「これは間違いなく詐欺だ」と断定できることがあります。しかし、被害にあってないのに警察へ連絡しても「被害にあってから着てください。」となることでしょう。でも予防医学があるように犯罪も事前にこういった情報を入手していれば実際に被害にあった場合にすぐに対処できて短期間に逮捕することができる。虫歯にせよ、インフルエンザの予防にせよ事前に対処しない方がプロの仕事としては不十分であるのは間違いありません。寺本さんが正しい!

  7. 山科 智也 さん: 2013年03月22日 15:33

    その女医は稼げたのに、
    もったいないですね。

  8. 寺本様
    いつも楽しく読ませていただいておりますと同時に、
    医師としての普段の仕事(うちは内科のクリニックです)にどんどん応用し、
    実際に患者さんが増える、増収につながるという経験をしております。
    ありがとうございます。
    今回のお話を伺って、余計なお話かも知れませんが、ご参考まで。
    インフルエンザ感染症は発熱がなくても(36度台でも)、
    検査をしたら陽性という方も多く、
    症状のたいしたことない方も検査を行うべきと言われています。
    また、家族などですでにインフルエンザ感染者との接触がある方には
    タミフルなどの抗ウイルス薬を予防的に投与することも
    当たり前に行っています。
    国内で「治療と予防」両方を認めた薬はかなり珍しいので、
    寺本様の件については、保険で検査を行って陰性でも、
    予防的な処方(薬は実費)をすべきケースであったと私は考えます。
    これからも、ご指導のほどよろしくお願いいたします。

  9. 動免餅 さん: 2013年03月22日 10:59

    健康保険は病気や怪我になってから、
    それを治すということで適用されるという制度なので
    予防や保健では使えないんですね。
    ただ、その医者の対応は最低ですし、
    かかってはいけない病院の特徴のトップであるところの

    「すいている」

    という状態ですから
    そこへは二度と行かない方がいいでしょう。
    態度が悪い以前に見立てが悪い、腕が悪いなどの理由がきっとあると思います。
    態度が悪くても実力のある病院には患者が来ますから。

  10. 不動坊 さん: 2013年03月22日 09:29

    主旨には全く賛同です。

    医療システムの問題は、基本対症療法が主体の西洋医学を中心にしている限り、
    ある意味やむを得ないところかも知れませんね。

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