1万円のものを400万円で売る方法

知れば知るほど、学べば学ぶほど、、、
逆に自分の知識不足を感じる、という事はありませんか?

FROM:寺本隆裕

コピーライティングもそういった分野の一つです。

我々コピーライターは、人間の感情や思考を文章でコントロールし、そして最終的に、取ってほしい行動を取ってもらうのが仕事ですよね。つまりコピーライティングの基礎にあるのは心理学です。実際とても奥が深いので、学べば学ぶほど、、、のめり込んでいくわけです。

これを、「隙間理論」というのですが、詳しくは以前ザ・レスポンスに書いた記事、「トイレットペーパーを集めたくてたまらない」というのがあるので、こっちをぜひもう一度読んでみてください。

さて最近も、「知識不足」体験をしました。

それは今売れてる本で、佐藤昌弘さんの書いた、「なぜ?1万円の羽毛布団は400万円で売れたのか?」という本を読んだときの事。

何気なく読み始めたものの、途中から、カバンから赤ペンを取り出して、線を引いたり折り目をつけたりして、のめり込んでしまいました。

「カウンセリング」や、「人は妥協してものを買う」、、、など、わかりやすくコピーライティングの大事なポイントが説明されていますので、人によっては、「新しい知識を得る」と言うよりは、「既存の知識の理解を深める事ができる」という感じになるかもしれません。

色んなものを勉強していくプロセス全てに当てはまると思うのですが、同じ事を何度も、または視点を変えて説明をされる事で、内容の理解ができたり、その本質を捉える事ができるようになりますよね。

この本は、そう言う意味でとても勉強になる面白い本でした。オススメなので、興味があればぜひ読んでみてください。

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「なぜ?1万円の羽毛布団は400万円で売れたのか?」

ちなみにこの本を読んでいて、思った事があります。それは、

「コピーライティングや人間の心理を知ることは、自分に取ってプラスになる」のではなく、「コピーライティングや人間の心理を知らないと、危険!」だということ。何が危険なのか?2つあります。

まず一つ目は、心理操作への自己防衛

例えばこの本の中には、1万円の羽毛布団を400万円で売りつける悪徳商法が紹介されていましたが、手口が巧妙なのです。

その手口とは、、、

それは「無料で卵1パックを配る」という触れ込みで主婦を集め、来た人に「今日来た人はラッキーです。明日はパンを配ります」と言うのです。そしてまたパンをもらいに来た人に、また次の日の「無料オファー」をします。

そうやって繰り返すうちに、主婦の間では「返報性の原理」が働くと同時に、業者への「信頼性」が高まってきます。頃合いを見て、高級な布団を売りつけるという方法です。

本を冷静な立場で読んでいるという状況だからこそ、「これは悪徳だ!」とわかるものの、実際にその場にいたら、自分だってどうかわかりません。

そういう賢い悪徳商法で感情が動かされたときでも、自分の身を守れるように、きちんと知識をつけておく必要があります。本にも書いてありましたが、「感情の変化をコントロールする事はできないが、その感情とのつきあい方は自分で決められる」のです。

(とはいえ僕も以前、自宅のトイレの修理を頼むために業者を呼んだことがあるのですが、ぼったくられました。。。そのときの記事はこちら

そしてもう一つ重要なのは、ビジネスの生き残り

このような優れたコピーライティングの本が増えてきているように、「コピーライティング」というマーケットは徐々に広がってきています。

色んな人がコピーを学び、そして実践してきています。つまり、競合他社や競合コピーライターが、どんどん力を付けてきているのです。

もしかしたら今までは、「それなりのコピーが書ければ、競合よりも有利ですよ」だったものが、近い将来「売れるコピーが書けなければ話にならない」という状況になっているかもしれません。

実際今も、広告費が増えている一方で、広告の反応は下がってきています。つまり、売れる、高い成約率のコピーじゃなければ、広告に出してもペイしなくなってきているのです。。。

この傾向は、今後ももっともっと強くなっていくでしょう。

常にライバルの先を行くために!

だから僕らコピーライターは、ライバルよりも高いスキルを身につけないといけません。彼らにマネされるくらい、強いメッセージを作れるようにならないといけません。

そのために、、、

もしあなたが、ダイレクトレスポンス最先端のアメリカから学ぶ事に価値を感じるなら。もしあなたが、コピーライティングの権威、ダン・ケネディから学ぶ事に価値を感じるなら。。。

スパイ・ダンケネディ・コピーのメンバーシップは、選択肢の一つじゃないでしょうか?

http://www.theresponse.jp/dankennedy/spycopy/

PS
残念ながら、コピーライティング・ワークショップは締め切りました。参加申込してくれた方、VIPメンバーの方。当日お会いできる事を楽しみにしています!

コピーライティング・ワークショップ


Facebookにコメント

  1. 山岡裕司 さん: 2010年07月12日 21:59

    『同じ事を何度も、または視点を変えて説明をされる事で、内容の理解ができたり、その本質を捉える事ができるようになる』

    この文章で昔の上司に言われたことを思い出しました。

    『いろいろな本をたくさん読むことも大切。でも「これ」と決めた本を何度も読み返してみることも大切』

    知識の幅が大切か、知識の深さが大切か。
    今後はコピー1つにしても、その「深さ」が求められる時代になりますね。

  2. 斉藤貴之 さん: 2010年07月12日 19:10

    遠い昔・・・(笑)営業マンになりたての頃ですが、
    録音出来るウォークマンで自分の営業トークを録音し、
    それを繰り返し聞きながらトークの修正を続けました。

    自分では結構イケていると思っていたトークも
    最初の頃は早口でかつ支離滅裂で酷いものでした(苦笑)

    それをコツコツと研究して、少しずつ上達したのですが
    コピーライティングでもスポーツでも、何でもそうですが、
    やはり練習しなければ上達はしないと思います。

    僕は知識欲が強く、情報過多の頭でっかちに
    なりやすいので『まず行動すること!』
    と書いた紙を毎朝読み上げています。

    やはり日々の努力が大切ですね・・・

  3. 宮崎 辰也 さん: 2010年07月12日 14:12

    羽毛布団の同じような感じで
    私の両親が高額の健康器具(電器の流れる椅子)を
    買いました。

    近所スーパーに突然現れた健康器具コーナー。
    半年間、毎日毎日無料で利用する(椅子に座る)ことができ、
    座っている間に、体験者の声をずっと聞かされていた
    ようでした。

    それを両親はうれしそうに私に話すのですが、
    「それ、騙されているよ。」という私の一言に猛反発
    するのです。

    傍から見れば、売る目的がないのに、民間の企業が
    半年もの間まったく無料で使えるはずがないという
    ことははっきりわかります。

    一言で言わせてもらえば、「騙されているよ。」なんです。
    でも、どんなに説明しても納得してくれません。

    無料で使わせてもらうということに対する「返報性の原理」
    と毎日聞かされる購入者の声によるいわば「洗脳」の状態です。

    そんな両親は私を含めた子どもの反対を押し切って
    60万円もする効果のわからない器具を買ってしまったのです。

    そのとき、コピーライティングの勉強をしていなかったので、
    なぜ両親がそんな怪しいものを現金で買ってしまったのか
    わかりませんでした。

    コピーの勉強を始めたことで、そのカラクリを知る事が
    できました。

    そして、自分自身を守るためにもコピーを勉強していて
    よかったとおもいます。

    その器具を買った後は、仕方がないので何も言わない事に
    しました。

    そして、両親の満足感を持続させるために私も
    たまにその椅子に座っています。

    もちろん、効果は全くありません。

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